暗号資産の送金ボタンを押す瞬間の緊張感は、何度経験しても慣れないものです。
銀行振込と違い、一度アドレスを間違えて送金すると、その資産は二度と戻ってこない可能性が極めて高いからです。
2026年現在、技術の進歩とともに「アドレス・ポイズニング」と呼ばれる巧妙な詐欺も急増しています。
あなたの大切な資産を失わないために、絶対に守るべき鉄則をいくつか整理しておきましょう。
これらの習慣を身につけるだけで、送金時のストレスを大幅に軽減し、安全にWeb3の世界を楽しめるようになります。
履歴からのコピーは厳禁!アドレス・ポイズニングの恐怖
最近の最も危険な罠は、自分の送金履歴からコピーしたアドレスが、実は偽物であるというケースです。
詐欺師はあなたの履歴に、最初と最後の数文字がそっくりな偽アドレスから少額を送金し、履歴を汚染します。
履歴からコピーする癖がある人は、気づかないうちに詐欺師の財布へ全額送ってしまうリスクがあります。
アドレスを取得する際は、必ず送り先のアプリや公式サイトから直接コピーすることを徹底してください。
「前も送ったから履歴でいいや」という油断が、取り返しのつかないミスを招く一番の原因です。
コピー&ペーストと「全文字チェック」の重要性
手入力は論外ですが、コピー&ペーストをした後も決して油断してはいけません。
クリップボード内のアドレスを書き換えるウイルスが存在するため、貼り付けた後は必ず目視で確認しましょう。
最初と最後の4文字だけでなく、できれば全ての文字を丁寧に照合するのが最も安全です。
取引所にある「アドレス帳」やウォレットの「連絡先」機能を活用するのも非常に有効な手段です。
一度登録してしまえば、次回からはその信頼できるリストから選ぶだけで済むため、ミスを物理的に防げます。
少額のテスト送金:数百円のコストで買える安心
大きな金額を移動させる際は、いきなり全額を送るのではなく、まずは最小額でテスト送金を行いましょう。
数百円の手数料(ガス代)はかかりますが、それで全財産を失うリスクをゼロにできると考えれば安いものです。
テスト送金分が無事に着金したことを確認してから、残りの本番用資金を送るようにしてください。
ネットワークの混雑具合や処理の遅延を肌で感じることもでき、精神的な余裕にも繋がります。
あなたは、このひと手間を惜しまないことで、投資家としての防御力を格段に高めることができます。
ネットワーク(チェーン)の選択ミスを未然に防ぐ
暗号資産には、イーサリアム(ERC20)やバイナンス(BEP20)など、複数の通り道が存在します。
アドレスが正しくても、送る「道路」を間違えると、資産が迷子になって取り出せなくなることがあります。
送る側と受け取る側で、全く同じネットワークを選択していることを必ず二重チェックしてください。
特にマルチチェーンに対応したウォレットを使っている場合は、現在どのネットワークを表示しているか確認が必須です。
一つひとつの確認作業をルーティン化することで、あなたは確かな自信を持って取引を進められるようになります。
まとめ
送金ミスを防ぐ秘訣は、自分自身の目と慎重なプロセスを信じることにあります。
履歴に頼らず、常に最新の正しい情報を取得し、テスト送金で安全を確かめることが何よりの近道です。
不透明なデジタル社会において、自分の資産を守る「最後の番人」はあなた自身です。
ルールを徹底し、セキュリティ意識を高く持つことで、暗号資産の可能性を存分に引き出してください。
安全な送金習慣が確立されれば、Web3の自由な経済圏はあなたの人生をより豊かに彩ってくれるはずです。


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